北朝鮮問題

胡錦濤が来日しました。港区内は、警察と右翼の街宣車でいっぱいです。中国大使館が近くにあるので、夕方歩いてみてみましたが、さすがに警察ばかりで、右翼やチベット系のデモなどは、見られませんでした。

今回の首脳会談では、北朝鮮問題も話題にのぼるでしょうか。自分の見方は、日本は表面上アピールするも、裏では、現状維持という約束が、すでに出来上がっているというものです。

北朝鮮の今後は、どのようになるのでしょうか?ここまで発展から取り残されてしまった国家が自律回復することは、不可能でしょうからどこかのタイミングで、中国支援で、韓国と併合されるでしょう。問題は、その時期です。自分は、少なくとも4−5年は、現状維持の状態が続くと考えます。理由は、中国が、北朝鮮のネガティブインパクトを吸収できるほど経済が発展するまで、待つ必要があると考えるからです。2,000万人を超える北朝鮮国民を韓国と同レベルまで引き上げるには、相当な経済的負担が、中国と韓国にのしかかることが想定されます。中国は、GDPの成長率を10%程度に保ち続けなければ共産党体制の維持が微妙な状況です。つまり、中国からすると、自国経済が成熟するまでは、北朝鮮に関しては、核さえ持たなければ放っておきたいというのが本音だと考えます。

中国の考えは、米国も同意していると思います。核はダメだが、独裁は認める。実際、核開発疑惑の際は、あれほど騒いだ中国と米国も、それが解決されるや北朝鮮問題にほとんど触れなくなっていると思います。

日本も、国際社会の流れの中から、北朝鮮問題を見つめなおす必要がありそうです。