2008-01-01から1年間の記事一覧

GM救済問題と投資銀行

GMの救済問題を考える上で重要なのは、やはりGMが付加価値を生み出す会社であるかどうか。要はトヨタやホンダよりも、いい車を作る可能性があるかどうかでしょう。現状では、かなり厳しそうです。 さて、銀行となった投資銀行が、世の中に付加価値を生み出し…

問題は中国

そろそろ、GM破たん関連のニュースがでるかと思っていたのですが、ダークフォース的にシティバンクが突っ込んできてビックリしました。とろこで、BRICsの成長は、欧米の過剰消費による外需によるもので、今後の先行きは真っ暗という懸念が広がっています。自…

最も読まれた日本語記事

ブルームバーグの「最も読まれた日本語記事」は、野次馬的興味で、流れてくるとつい見てしまいます。ブルームバーグを持っている人なら同意される方も多いかと。だといいな。。自分だけがヒマ人みたいなので。「最も読まれた日本語記事」は、経済的な重要性…

ジム・ロジャース

ジム・ロジャースのコメントは、あまりにわかりやすく、率直するぎるため、ポジショントークだとよく言われます。でも、自分は彼のものの見方は、間違っていないと思います。ジム・ロジャースのインタビューの日本語訳を読んでると投資家というより、宗教家…

今後の見通し

東証によるショートポジションの開示の詳細さには、ちょっと驚きました。これが毎日アップデートされて出てくると、かなりいろいろなことがわかりそうです。信用危機は、いったん収まったように見えますが、まだまだ超えるべき壁がありそうです。ビックスリ…

リストラ後日談

今日、トイレで会った後輩との会話「うちのデスク、7人中、4人首ですよ。確かにうちのデスクで、サブプライム組成してましたけど、さすがに、えーって感じですよ。」「7人中4人?それは、厳しいな。そこまでいくと、もうギャグだね。。」「そ、そうっすね。…

リストラを振り返って

今回のリストラで一点だけ思ったことがあったので、書き残しておこうと思います。結論:他チームで誰かがリストラされると悲しいが、自分のチームで誰かがリストラされると正直ホッとする。理由:他部署や他チームのリストラは、純粋に悲しむことができます…

リストラ当日

今朝、とうとうリストラが行われました。だらだら続くのは、社員のモチベーションを下げるので、一気に行われます。ここまで大規模なリストラは自分が入社してから始めただったのですが、当日のエクイティ部門のプロセスは以下の通りでした。 ①早朝(おそら…

リストラ前夜

弊社も明日は、リストラの発表のようです。先週からかなりエライ人たちが、オフィスの中をウロウロしており、大方リストラされるべき人は決定されていたようです。今回のリストラに関しては、今までになく大きなものです。まず、10月中旬にウォールストリー…

日記復活!

引越しをしてようやくインターネットがつながったので、日記を復活させることができました。それまでに、マーケットでは、あまりにいろいろなことが起きたので、過去を振り返って記述するのは、なかなか大変そうです。リーマン倒産に関しては、元GSのポール…

先週末から相場の転換点です。

米国政府が、GSEを守ることを表明したことと空売り規制をかけた結果、コモディティと債券に逃げていた投機マネーが、株式に流れ込んでいます。コモディティ価格下落、債券安、円安、株高は、そのためです。株の中でも、コモディティ関連は上がらず、金融と製…

明日のTOPIXは、下がります。

最近、ブルームバーグニュースの批評ばかりしてまして、相場について書いてなかったので、久し振りに予想を入れてみました。今日の予想は、明日のTOPIXは、下落するというものです。すべての分析は、予想するために行うものなので、過去分析だけでは意味無い…

中国と米国の本当の関係

ファニーメイとフレディマックから中国と米国の裏側を垣間見れます。物の移動が表だとしたら、お金の移動はその裏側です。米国は、中国から工業製品を買い、その代金を支払いましたが、中国は受け取ったドルで、米国の不動産ローンを買っていたというわけで…

金融業界におけるジャーナリズム

海外のジャーナリズムの方が、日本よりはるかにレベルが高いという話はよく聞きます。自分は、ジャーナリズムには、造詣が深いといは言い難いので、断言はできませんが、ブルームバーグのコラムは見る限りでは、同意してもいいように思います。北朝鮮、福田…

日本の優秀な経営者

株式相場は、全く方向感がありませんが、やはり下落局面だと思います。原油も、米国が金融引き締めを行うと考えるとやはり下落だと思います。ときどき思うのですが、通貨とコモディティと株式を分けて考えてはいけないと思います。3月のドル安と原油高と株安…

ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズは自分が好きな投資家の一人です。ベースがアナリストというのも自分に近いので。本当の意味で、一貫性のある議論を展開していると思います。自分が高校生だった2000年に、NHKの金融工学の特集番組で、「これからはコモディティの時代だ」と…

中国のPEファンド

ようやく日経平均が上昇しました。明日も上がるかは微妙ですが、今日は午前中の段階で、債券が売られて金利が上がってきていたので、前場のうちに後場では、債券売った人が株を買いそうだなという予想はできました。特に、債券を売って金利が上がってきてい…

リーマン・ブラザーズの疑惑

しばらく日記をさぼってしまいました。 株式市場は54年ぶりに12営業日連続の下落となりましたが、日本というより海外の方がまずいですね。3月から6月の実態経済の悪化する局面を利下げと債務保証で乗り切ろうとしたつけが回ってきています。実態価値の下落局…

FOMC声明全文

ハイレベルな経済学者や投資家のコメントを読むと、哲学書を読んでいるような気がしてきます。今回のFOMCの声明文も同じ雰囲気を感じます。ちなみに自分が思うハイレベルな経済学者や投資家とは、ジョセフ・スティグリッツ、グリーンスパン、ジム・ロジャー…

FRBのサブプライム問題の対応は、間違い

サブプライムに対する対応をFRBは、間違ったのではないかと最近考え始めています。実態経済が過剰評価されていて、それが、現実に戻る契機となるのがサブプライムだったと思います。そうすると、中央銀行は、マネー供給量を減らし、物の価値と通貨の量を合わ…

インフレにより株価は上昇するか?

インフレにより日本国民が保有する個人資産1,500兆円が、預金から株式へ向かうというストーリーが証券業界では、常にささやかれています。しかし、預金としてあった個人資産は、企業へ貸し付けられていたり、株式になっていたり、国債になっていたりするわけ…

資源高とリサイクル

日本にいると気付きにくいですが、2005年〜2007年の間に資源会社のM&Aはすさまじい勢いで進展しました。これからも続きそうですが。現在、新卒の学生でもっとも給与水準が高いのは、MBAを抜いて鉱山学部らしいです。資源が安かった時代に、各大学は、鉱山学…

JパワーvsTCI 議決権助言会社とは

議決権助言会社のグラス・ルイスがTCIの増配案に反対するよう助言しています。これはTCIに結構不利です。議決権助言会社とは、株主に対して、提案されている株主総会の議案に対して、賛成するべきか反対するべきかをアドバイスする会社です。1位はISSで、2…

中国株暴落

中国株が大変なことになってきました。特に理由もなく指数が-8%も下がるというのを理解するのはなかなか困難です。今日も、コラムの紹介です。リスクの取り手が、投資銀行からヘッジファンドに移動するということを趣旨で書かれています。確かにその方向性は…

秋葉原通り魔事件

秋葉原通り魔事件のニュースをテレビでみました。新報道プレミアムAの中で、安藤優子アナウンサーが、「土浦の通り魔事件も24歳でしたし、今回の加藤智大容疑者も25歳となに関係があるのでしょうか?」という質問を櫻井よしこに振っていました。これを聞いて…

素直な相場

今日は、昨日の揺り戻しのような相場でした。投資家が下がると思った原油が、上がったため商社、INPEXを中心に急激に戻しました。円安は継続しているものの、自動車、自動車部品の上げはいまいちでした。富士重工を除いて。富士重工ほど利益が薄いと、円安の…

相場の転換点か?

今日の相場は、コモディティー系の値下がりが目立ちました。ニッケルのみあまりに下がり過ぎていたため反発しており、ニッケル関連のみ上げていました。厳しかったのは、商社、INPEX、石炭関連株です。中国政府による、石炭、鉄鋼の値上げ制限のニュースが昨…

外人買い過ぎ

今日は、米国株下落(金融中心)、米国債上昇(米国長期金利下落)、コモディティー下落と株、コモディティー→債券へのリスク回避の動きがあったので、日本も同様の動きがあると予想していました。ところが、製造業を中心に日本株は上昇。コモディティー関連…

東南アジア経済崩壊

タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムの経済が崩壊しつつあります。正直、米のサブプライム問題が、通貨の下落を通して、コモディティー上昇を呼びここまで新興国経済を傷つけるとは思っていませんでした。東南アジアの国々は、自国通貨の下落とコモデ…

蒼井優

本日はメリハリのあるマーケットとなりました。自分のようにショートロングを基本としている投資家には、このようなマーケットはとても助かります。安い会社の株が上がり、高い会社の株が下がる通常のマーケットが今後も続くことを祈ります。さてさて、全然…