混乱

本日の金融市場は大混乱でした。

朝から嫌な感じはあったのですが。。

前日の米国マーケットにおいて、ドル高+米国債の下落(長期金利の上昇)が起こっており、ドル高に伴いコモディティー価格は下落していました。

さてさて、円安+コモディティー安+米国株上昇で、日本株もやや上昇かと思ったのですが、国債市場が、大変なことになっていました。

朝の段階で、日本国債がストップ安売り気配。場が開いてみるとガンガン下がる。とうとう東証が、初のサーキットブレーキを発動する歴史的な一日となりました。朝のCPIを要因に挙げる人も多いですが、異変は米国からすでにはじまってますし、本質ではないでしょう。

一方、決算発表が本格化している日本株は、場中に発表された自動車部品の決算がことごとくコンセンサス以下にも関わらず、暴騰。

前日、場中に決算を発表し、下落したJFEも異常な上昇をみせ、13:30に新日鉄が発表した40%以上のびっくりの減益予想にも、大して下がらず。。。

そうかと思えば、イビデンNRIは、ダメ決算に素直に反応して、ほぼストップ安。

単純に考えれば、国債を売りまくった投資家が、見境なく株を買っているように思えるのですが、そうでもないようで。。。

本日起きた現象を解明されるには、時間がかかると思いますが、米国の長期金利上昇に伴う金融セクターの急激な改善(短期金利は低いまま、長期金利が上昇するので、短期でお金を調達して、長期で貸す銀行は儲かる)。金融セクターの回復が、製造業に波及してV字回復が起こるというストーリーが、始まっているかもしれません。

個人的には、サブプライム問題の進捗から考えて、まだちょっと早いと思っているのですが。。。

本日の米国市場の動向と月曜日の東京市場の動きは要注意です。ここら辺で見極められるとよいのですが。

日本企業の強さの源泉の話は、また、次の機会に。。。